日本学校ソーシャルワーク学会第8回大会 福島大会

日本学校ソーシャルワーク学会第8回大会 福島大会

当大会チラシ(PDFファイル)もぜひご覧ください!

 

テーマ

子どもの生活や地域の再生と学校ソーシャルワークを考える

ご案内

震災後の日本の社会において、子どもたちの幸せをめぐり、数多くのふり返りや見直す課題を見つめてきました。2年近くが経ついま、人間復興(暮らしと命の復興)に向けた様々な取り組みから得た知見や実践を般化して、学校ソーシャルワークの立場からひろく全国的課題と実践について考える大会にしていきたいと考えています。是非、東北の地へ。

日時

2013年7月13日(土曜)-14日(日曜)(※前日企画12日(金曜))

会場

福島大学(福島市金谷川1)

※キャンパスマップ(大学webサイト)
※会場案内図

大会プログラム

第1日目(7月13日(土曜))

時間 内容
10:00-12:00(受付:9:30) 【大会事前企画】基礎研修・専門研修(※主催:日本学校ソーシャルワーク学会研修委員会)

  • 基礎研修「SSWにおける社会資源の活用について~理論と実践~(講義と演習)」
    コーディネーター:佐々木千里(京都市等SSW・SV)
    講師:宮地さつき(本宮市教育委員会SSWr)

    • 参加費:1000円
    • 受付:当日受付
    • 定員:90名
    • 受講資格:どなたでも自由です
    • 研修のねらい:社会資源というもの、その活用を理論的に理解することと、それを踏まえた実践例を知ることで、SSWrが個々のケースにおける有効な社会資源を考え、適切に活用することを学ぶことで、専門職としての基本を身につける。
  • 専門研修「学校ソーシャルワークにおける家族システムズアプローチの援用」
    コーディネーター:比嘉昌哉(沖縄国際大学、沖縄県SSW・SV)
    講師:奥村賢一(福岡県立大学、福岡県SSW・SV)

    ※参加者には、本学会の研修証明書を発行します

    • 参加費:1000円
    • 受付:定員になりましたので、締め切りました。メールで事前申込(2013年6月12日期限。ただし、申込期限までに定員が一杯になった場合はその旨をお知らせします)
    • 定員:25名(定員に達しました)
    • 受講資格:学会会員
    • 研修のねらい:
      1. 家族システムズアプローチの基本的理解
      2. 具体的な事例を取り上げ、演習を通して同アプローチの有効性について理解する
12:00- 本大会受付
13:00- 開会行事(主催者挨拶、代表理事・大会長・来賓挨拶/紹介、等
13:15- 【基調講演】「全町避難―まちづくりと子どもたちの生活支援」
福島県大熊町 町長 渡辺利綱氏
14:30- 【企画シンポジウム】「地域復興・生活再建にとって学校ソーシャルワークの役割は」(以下、仮題)

  1. これからの地域福祉におけるスクールソーシャルワーカーの役割
    田中尚氏(岩手県立大学)
  2. 自治体間の広域連携をめぐる派遣教員の取り組み
    武田秀司氏(元福島県教育委員会派遣教員)
  3. 心のケアをめぐる専門職連携とスクールソーシャルワーカーの役割
    氏家靖浩氏(仙台白百合女子大学)
  4. 生活再建と学校教育をつなぐスクールソーシャルワーカーの実践
    土屋佳子氏(福島県県南教育事務所SSW)

司会:鈴木庸裕(福島大学)

17:00- 年次総会
17:30- 情報交換会(懇親会)於大学生協レストラン

第2日目(7月14日(日曜))

時間 内容
9:30-12:10 自由研究発表分科会(※発表の申し込みについて(5月10日必着))於:3会場
※報告20分、質疑応答20分

  • 第1分科会(会場:共通講義棟・M-2)
    • 9:30~10:10
      「全国調査における教育委員会とスクールソーシャルワーカーの実態―アウトカム指標を用いて―」

      山野則子(大阪府立大学)、横井葉子(大阪府立大学大学院博士後期課程・神奈川県SSWer)

    • 10:10~10:50
      「実践家参画によるスクールソーシャルワークの効果的援助要素の構築―教育委員会による事業設計(組織計画)に焦点を当てて―」

      横井葉子(大阪府立大学大学院博士後期課程・神奈川県SSWer)、山野則子(大阪府立大学)

    • 10:50~11:30
      「教育相談研修における学校コーチングプログラムの開発」

      若松悠生、廣部柾仁、原田敬太、南綾香、佐々木未来、木戸茜(以上、帝京平成大学)
      米川和雄(帝京平成大学、NPO法人エンパワーメント)

    • 11:30~12:10
      「韓国学校社会福祉現場実習指導マニュアルから学ぶこと―準備段階の内容から―」

      大門俊樹(東京福祉大学)

  • 第2分科会(会場:共通講義棟・M-3)
    • 9:30~10:10
      「配置型スクールソーシャルワーカーとしての4年間の取り組み」

      三宅麻美(京都府教育委員会)

    • 10:10~10:50
      「配置型におけるスクールソーシャルワークの実践―校内支援システムへのメゾアプローチ」

      水流添綾(桃山学院大学院・社会学研究科応用社会学専攻、大阪府・堺市・岸和田市教育委員会SSWer)、安原佳子(桃山学院大学)

    • 10:50~11:30
      「児童虐待防止に向けた学校ソーシャルワーク実践に関する実態調査―活動形態の比較による被虐待児童生徒の状況分析―」

      奥村賢一(福岡県立大学)

    • 11:30~12:10
      「スクールソーシャルワーカー活用の意義と課題―スクールカウンセラーとの協働に影響を及ぼす要因―」

      大崎広行(目白大学)

  • 第3分科会(会場:共通講義棟・M-4)
    • 9:30~10:10
      「多文化背景を持つ子ども・家族に対する支援の検討―スクールソーシャルワーカーのCultural Competenceに着目して―」

      中條桂子(法政大学大学院・研究生)

    • 10:10~10:50
      「高等学校におけるソーシャルワーク―ICFの視点に立って考える―」

      渡辺岳(横浜創英中学高等学校)

    • 10:50~11:30
      「ソーシャルワーカー未配置校での教師による支援―M県S市定時制高校における現状と課題」

      大沼洋子(仙台市立仙台大志高等学校教諭)

    • 11:30~12:10
      「特別な配慮を要する定時制高校生のキャリア発達を促すための支援―スクールソーシャルワークの視点を取り入れたグループワークの取り組み-」

      朝日華子(いわき教育事務所SSWer)

12:20-13:00 地区世話人会議
13:00- 課題研究分科会

第1分科会「スーパービジョンの現状と今後の取り組み」

【趣旨】スクールソーシャルワーカーの専門性向上と配置形態に基づく業務改善に向けた支援として、スーパーバイザー配置の要望が高まっています。文部科学省のスクールソーシャルワーカー活用事業が開催して5年目を迎えます。そこで、全国のスーパービジョン体制の動向と現状を踏まえて、今後の取り組みについての方向性を提示していきたいと考えています。

  • 発題者:
    • 門田光司(久留米大学)「全国のスーパービジョン体制の動向及び福岡県・広島市・熊本市の状況」
    • 久能由弥(北星学園大学)「北海道の状況」
    • 松岡靖子(北海道江別市スクールソーシャルワーカー、北海道地区世話人)
    • 下田 学(北九州市スクールソーシャルワーカー、福岡県スクールソーシャルワーカー協会スーパービジョン事業担当)
第2分科会「学校でおこなうアセスメントの意義と実際~他職種との違いを知り生かす~」

【趣旨】

スクールソーシャルワーカーが実践するアセスメントは、学校現場を中心に行われるところに最大の特徴がある。しかし、実際的には子ども達が抱える問題が複雑多様化するなかで、効率・効果的に情報収集を実施するには多くの課題が潜在している。

そこで本分科会では、配置型と派遣型の各スクールソーシャルワーカーに加え、スクールカウンセラー経験のある臨床心理士の三者から、学校で行うアセスメントの意義と実際をテーマに発題してもらい、双方の視点の違いを知ることで、今後の協働へと生かしていくための議論を参加者全体で深めていきたい。

  • 報告者:
    • 蒲池恵氏(福岡市教育委員会SSW)
    • 三浦光子氏(岩手県臨床心理士)
    • 辻本尚美氏(大阪府チーフスクールソーシャルワーカー)
  • コメンテーター:
    • 山野則子氏(大阪府立大学)
  • 司会:
    • 奥村賢一氏(福岡県立大学)
第3分科会「いじめ、非行/暴力、虐待をめぐる事例研究」

【趣旨】

本課題研究のテーマである「いじめ」や「非行・暴力」、また「虐待」は、被害者・加害者という当事者の問題だけではなく、社会的問題として 認識され注目されている。ニュースや報道をはじめとして、「現象」として表れている状況や課題への対応に追われがちとなるが、本来、これらの問題は分断されて考え ていくべきものではなく、その背後までも含めた見立てが重要である。

本課題研究では、事実をどのように認定するのか、また、その背景にある子どもと家族、地域をどのように見立てて整理し、外部機関にいかに繋 げていくのかについて、フロアも交えて議論を深めたいと思います。

  • 報告者:
    • 渡辺忍(日本福祉大学)
    • 長澤哲也(SSW 京都社会福祉士会)
  • コメンテーター:
    • 野田正人(立命館大学)
  • 司会進行:
    • 岩田美香(法政大学)
第4分科会「キャンパスソーシャルワーカーと青年期」

【趣旨】

青年期は、年齢区分が確定されていない現状があるが、ここでは学校教育制度と重ね合わせ、高校生から大学生が就職する時期の年代を想定したい。青年期では、身体的変化を体験した後、精神的・社会的成熟を本人だけではなく社会からも求められる。子どもではないが大人にも成りきれていない成熟状態において、本人だけではなく家族も苦悩する。

アイデンティティの確立や社会的な自立がこの時期のテーマとして挙げられるが、それらを妨げる多くの課題に直面するところに支援ニーズがある。自らで課題を解決する青年期の若者も多く存在するが、精神的な課題と社会的な課題が混同しているところで複雑化し支援を求める若者が現れる。その実態と支援のあり方を高校と大学のそれぞれのソーシャルワーカーが提起しつつ、ソーシャルワークの必要性と有用を提示して行きたい。その後にフロアとの意見交換を行い、議論を深めることを目指す。

  • 報告者:
    • 寺本智美氏(西淀川高校スクールソーシャルワーカー)
    • 瀬川惠子氏(日本社会事業大学 学生支援課キャンパスソーシャルワーカー)
    • 前田多恵氏(多摩美術大学造形表現学部事務部)
  • 司会:
    • 米村美奈氏(淑徳大学)

大会前日自主企画(12日)(東北部会企画) 参加無料

  • 日時:7月12日(金曜日)18~20時
  • 場所:福島大学総合教育研究センター・特別教室
  • テーマ:イブニングフォーラム「語り合おう、震災・避難と向き合ったワーカーたちと」
  • 内容:東北地区の学会会員・SSW、県外避難に携わったSSWの登壇

大会参加について

大会参加費

  • 前日企画(12日):無料
  • 基礎研修:1000円(当日申し込み)
  • 専門研修:事前申し込み(参加費徴収は当日)1000円
  • 全日大会参加
    • 会員・一般:事前申し込み3000円、当日4000円
    • 院生会員:事前申し込み2000円、当日3000円
    • 学部学生:事前申し込み500円、当日1000円
  • 1日目基調報告・シンポのみ:一般:1000円
  • 情報交換会(懇親会):4000円

事前申し込みは6月15日までです。厳守をお願いします。なお、いったん納入されたものは返却できません。

事前申し込み振込口座(大会参加申し込み専用)

郵便振替:02230-7-67785
口座名:日本学校ソーシャルワーク学会

郵便振替用紙を使用し、通信欄に、入金の項目と金額、そして合計金額をもれなく各自でご記入いただきご送金下さい。

昼食等について

13日の昼食は、大学生協食堂・売店が営業しております。ご利用ください。
14日は食堂・売店とも閉店しています。昼食の必要な方は、弁当の予約(お茶付きで800円)を受け付けます。事前申込制です。参加費等の事前申し込みの際にご利用ください。

お問い合わせ等

第8回大会事務局
〒960-1296 福島市金谷川1番地
福島大学大学院人間発達文化研究科鈴木庸裕研究室気付
TEL/FAX:024-548-8114
E-mail:ssw@educ.fukushima-u.ac.jp